ガラードの婚約指輪はダイアナ妃を魅了!イギリス王室と関係が深い理由とは?
ガラード(Garrard)というハイジュエリーブランドを
ご存じですか?
日本人にはあまり馴染みのないジュエリーブランドですが、
じつはイギリス王室と深い歴史があります。
ブランドの誕生は、数あるハイジュエラーの中でも最も古い1つと
言われているのです。
では、なぜガラードはイギリス王室と長い期間深い関係を
築いてきたのでしょうか?
ハイジュエラー・ガラードの歴史やイギリス王室との関係に
ついて詳しくご紹介します。
ガラードの婚約指輪はあのダイアナ妃が愛し続けたブランド
「世紀の結婚」ともてはやされた英国のチャールズ皇太子と
ダイアナ妃の結婚は、当時、日本でもテレビ中継されて話題を呼びました。
チャールズ皇太子がダイアナ妃に贈られた婚約指輪が、
まさにガラードの指輪だったのです。
イギリス王室では、婚約指輪を決めるときの長年の伝統として、
豪華でオーダーメイドされた指輪を付けることをが一般的でした。
しかしダイアナ妃は、ガラードのカタログを見て自ら「これ」と選択。
まさに王室の伝統に革命を起こした出来事だったと言われています。
写真などで見たことがある人もいるでしょうが、その指輪とは
中央に大ぶりのブルーサファイアがあしらわれ、
周囲に14個ものダイヤモンドが囲ってあるというデザインのものでした。
ピンときた方、正解です。
これは現在のキャサリン妃の薬指にはめられています。
ガラードがイギリス王室と関係が深いのには理由があった
ガラードのブランド歴史は非常に古く、創業者の
ジョージ・ウィックスによって1722年にブティックが
スタートしたのが始まりでした。
その歴史は、数あるイギリスの伝統的な宝飾界において最も古いとされ、
ブティックのスタート後すぐに皇室関係者の目に留まりました。
ジョージ・ウィックスからガラード家に経営が移った際に「ガラード」と
ブランド名自体を変えましたが、イギリス王室との深い関係は
続いていったとされています。
イギリス王室御用達のハイジュエラーとしての地位が確固たるものに
なったのは、歴代イギリス国王のティアラ(王冠)を、全てガラードが
制作を担うことになったからです。
最も有名なエピソードとしては、現在のエリザベス女王の祖母にあたる
メアリー王妃のためにガラードが制作したティアラです。
プラチナ製のティアラには、ブリリアントカットのダイヤモンドが
金の土台の上で輝き、さらに、カボションカットのエメラルド5個が
あしらってあったとされています。
このダイヤモンド、今や伝説とされる「カリナン」というダイヤモンドの
原石からカットされて作られていることで知られています。
ガラードは創業してから2007年までの長い期間、イギリス王室の
宝飾品制作・宝飾品管理を一挙に担うイギリス王室御用達の
ジュエラーとして、確固たる地位を築いてきたのでした。
ガラードは老舗でありながら流行もとりいれるハイブランドに
1990年代から徐々に一般市民においても宝石を楽しむ機会が
普及してきたのですが、ガラードは王室御用達であるが故、
デザインがいわば「王室向け」でありました。
そのため、庶民が気軽に楽しめるものではなく、ガラードは
次第にデザインにおいて変化をつけていくのでありました。
じつはガラードのデザイナーとして迎えられた人には、
イギリスを代表するロックバンド、ローリング・ストーンズの
ボーカルであるミック・ジャガーの娘ジェイドがいるのです。
このように、ガラードは王室との深い関わりを経て、じつは伝統に
縛られているだけではなく、時代と共に見事な変化を遂げた
ハイジュエラーとしても知られているのです。
若いデザイナーを迎えて時代に合ったデザインを採り入れていき、
これからもイギリス王室だけでなく世界の人々を魅了し続けていくガラード。
イギリス王室から愛され続けた伝統あるブランドのジュエリー、
ぜひ手に取ってその伝統に思いを馳せてみはいかがでしょうか。