ダイヤモンドの採掘について
想像を絶する規模で広がる、
ボツワナのダイヤモンド鉱山。
しかし、24時間眠ることのないこの鉱山で
ダイヤモンド原石が発掘される確率は、
240トン積みのトラック1台あたり、
わずか1カラット(0.2g)ほどにすぎないのです。
― 一粒のダイヤモンド原石に出会うことの奇蹟 ―
アフリカ南部の中心に位置する内陸国ボツワナ。世界最大のダイヤモンド産出国であるこの国最大のジュワネング鉱山はまた、世界で最も価値のあるダイヤモンド鉱山とも言われています。オープンキャスト(露天掘り)と呼ばれるスタイルで、30年以上の歳月をかけて掘り拡げられたその規模は、直径6×4キロ、深さ400メートルというスケールを誇ります。
遥か眼下に、まるでミニチュアのように見えるトラックは、実際にはちょっとしたビルディング並の大きさがありました。次々と掘り出され、巨大トラックに積み込まれていくキンバーライト岩の中に含まれているわずかなダイヤモンド原石をふるい分けるために、鉱山では磁力、X線、比重、最新機器が休みなく稼働しています。
総産出量中の宝飾用ダイヤモンドの比率が世界一高いことで知られるジュワネング鉱山。それでもダイヤモンド原石が見つかる割合は、数百トンのうち1カラット程度に過ぎません。
ジュワネング鉱山で働くスタッフは、約6500人。彼らは皆、母なる国ボツワナの基幹産業であるダイヤモンドビジネスの一翼をになっているという自負と誇りを抱いています。この輝く石が、自分たちの生活を豊で、希望に満ちたものに変えてくれたことを知り抜いているだけに、彼らのダイヤモンドに対する」思いは誠実でひたむきです。
“特別に選ばれた産地”から旅を始める、特別なダイヤモンド。その輝きは産出国ボツワナを、そして、この国でダイヤモンド産業に携わるすべての人々をキラキラと輝かせています。