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ダイヤの偽物”モアッサナイト”とダイヤモンドの見分け方

モアッサナイトは、ダイヤモンドにそっくりの偽物として有名です。ダイヤモンドとモアッサナイトの区別は素人には難しいでしょう。しかし、だからと言って偽物を購入したくはないはずです。今回は、購入前に知っておきたいダイヤモンドとモアッサナイトの見分け方を解説します。

モアッサナイトとは？

1893年、フランス人の科学者アンリ・モアッサンがダイヤのように輝く鉱物を発見しました。しかし、その鉱物はダイヤモンドではありません。発見者アンリ・モアッサンの名をとって、それはモアッサナイトと呼ばれています。

モアッサナイトの正体は、炭化ケイ素の水晶です。自然とモアッサナイトができることはほとんどありません。つまり、現在世に出回っているほとんどのモアッサナイトは、人工的に作られたものというわけです。

モアッサナイトとダイヤモンド5つの見分け方

見た目はそっくりのモアッサナイトとダイヤモンドですが、比較的簡単に見分けるポイントが5つあります。ぜひ以下のポイントを参考にしてください。

1．屈折に注目

光の屈折とは結晶内に入った光が、原子の並びによって進行方向が変わるということ。ダイアモンドの中に入った光は一方向にしか折れ曲がりません（単屈折）が、モアッサナイトの中に入った光は2方向にわかれて屈折します（複屈折）。複屈折が起こらないダイアモンドの特性を活かし、モアッサナイトと見分ける方法は以下のとおりです。

① 線を書いた白い紙を用意する
② ダイヤモンドのとがっている（キューレット）を下向きに持つ。
③ ①で書いた線をテーブル面からのぞく。

結果：
→紙に書いた線が2重に見えたらモアッサナイト

他にもモアッサナイトのクラウン側にあるベゼルファセットからパビリオンを斜めにのぞくと、ファセットエッジが2重に（ぼやけて）見えるという特徴があります。

2．重さで判別する

モアッサナイトは、ダイアモンドよりも15～18％ほど軽いです。重さで、ダイアモンドとモ
アッサナイトの判別をするときには、同じような大きさの石が2つ必要です。例えば、円形の2つの石があるとしましょう。1つは、6.5mmで1.00カラット。もう1つは、6.6mmで0.83カラット。この場合は、0.83カラットの石がモアッサナイトの確率が高いです。

3．輝きで見分ける

モアッサナイトの輝きは、ダイヤモンドとキュービックジルコニア（モアッサナイトと同様にダイヤモンドの偽物）よりも強いです。上から光を当てたときに、とても濃ゆい色を持った明かりが発されたら、それはモアッサナイトの可能性があります。モアッサナイトの輝きとファイアはダイヤの2倍もあると言われています。

4．熱伝導率を利用する

ダイヤモンドの熱伝導率はモアッサナイトよりも高いです。この熱伝導率を利用した、誰でもすぐにできる判別方法があります。それは石を曇らせるように息を吹きかけること。熱伝導率が高いダイヤモンドならば、なかなかダイヤが曇ることはありません。しかし、簡単に曇ってしまったら、それがモアッサナイトの可能性があるということです。

5．モアッサナイトテスターを使う

天然ダイヤモンドとモアッサナイトを瞬時に判別する機械が販売されています。それを利用すると、これまでに紹介した方法よりも正確に判別できます。モアッサナイトテスターはAmazonなどのオンラインショッピングサイトで購入可能です。

専門家に見てもらうのが一番の判別方法

ダイヤモンドとモアッサナイトの区別をつける一番の方法は、専門家に鑑定してもらうことです。信頼できるプロに鑑定してもらい、鑑定書を作ってもらうといいでしょう。

もし急にお金が必要となったとき、ダイヤモンドを売ることでまとまったお金を得られます。また日本国内に限らず、ダイヤモンドは世界中で高く評価されているので、海外で売ることも可能です。いわば、ダイヤモンドは資産のようなものです。数は少ないですが、時が経つにつれて価値が高まるダイヤモンドもあります。

逆にモアッサナイトの場合は、ダイヤモンドよりも価値がないので、売ることができない可能性があれば、売ってもまとまったお金にはなりません。

一度ダイヤの判別をしてみるのがおすすめ

ダイヤモンドリングや婚約指輪などは、一生に何度も購入するものではありません。素敵な思い出や愛情が詰まるダイヤモンドを購入すると決めたら、偽物を掴まされたくはないはずです。今日紹介した判別方法を実践して、ダイヤモンドとモアッサナイトを見分けられるようになってください。