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彼にとっての港になる

2013.3.26

プロポーズしてほしい!

『彼にとって一番心地よい港になりましょう』投稿者:まさよさん

 私の彼は、一度結婚に失敗しています。そのためか、結婚に関してはとても関心が薄く今が幸せなら、そのままでいいでしょう?というタイプでした。たしかに、二人でいることは楽しかったですし、一緒に暮らし始めてからは特に不都合も感じなかったのですが、やっぱり私は結婚したいと思っていました。かといって、そこで私から結婚をにおわせたり、強く迫ったりすると、もともと関心の薄い彼ですし一度目の結婚で懲りてしまっていますし、きっと逆効果だと考えました。まずは、二人がいる家を、思い切り居心地のいい場所にしようとしました。

 あからさまに家具を変えたりするということではなく、寝具を少しいいものにしてみたり食器を変えてみたりしました。その次に、彼の料理の好みを徹底的に把握して、食べたそうなものを、絶妙なタイミングで出すようにこころがけました。

 それまでは、飲み会で外にでたまま朝まで帰らないことが多かった彼ですが、よほど家が居心地のよい場所に変わったからなのか、真っ直ぐ帰ってきて、家でくつろぐことが増えました。男性にとって、誰かが待っていてくれる場所というのは港と同じだといいます。そこを目指して、必ず帰ってくるそうです。しばらくして、彼がそのようなことを言いました。

 そのタイミングを見計らい「この港に帰ってこれるのは、ちゃんと許可をもらったたったひとつの船だけなんだよ?」とたきつけてみました。他の船に立ち寄られては困るとよっぽど焦ったのか、そこではじめて結婚を意識したようです。この場所を自分以外の誰かにとられるのは嫌だったようです。数か月後、無事彼からプロポーズされました。

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