身の丈にあったプロポーズ投稿者:K・Yさん(35歳 男性)
僕が妻にプロポーズしたのは30歳のときで、妻は28歳でした。
こう言うと、あまりムードがないかもしれませんが、プロポーズをする前に既に両親の顔見せは済んでおり、結婚することも決まっていました(結婚式は行なう予定なし)。
婚姻届を2人で市役所に提出しに行く車の中。僕がプロポーズしたのはそのときでした。
それまでは、自分に対して自信が無く、それなのに結婚の話だけは何となく進んでいた為(もちろん嫌ではありませんでしたが)、自信を持って彼女に対してプロポーズする気にはなれなかったのです。
ですが、これから婚姻届を出すという、もう二度と訪れない瞬間なのにプロポーズをしていないままで良いのだろうかという気持ちが出て、僕は車のオーディオを操作して福山雅治のアルバムを掛けました。
そして前方を向いて運転しながら、「俺が守るから」と唐突に言いました。彼女は最初不思議そうな顔をしていましたが、しばらくして「よろしくお願いします」と笑って言いました。
そして、2人で婚姻届を提出して、そのあと行きつけの大衆食堂へ行きました。まったく飾り気の無いプロポーズとその前後でしたが、僕には夢があり「華々しいのはその夢がかなってからで良いから、今はこれくらいでちょうど良い」と心の中で思っていました。